ポリウレタンフォームとは?

About Polyurethane Foam

特徴

Characteristic

ポリウレタンフォームとはNCO(イソシアネート)基を有するポリイソシアネートとOH(ヒドロキシル)基を有するポリオールを、触媒、発泡剤、整泡剤などと一緒に混合して、泡化反応と樹脂化反応を同時に行わせて得られる、均一なプラスチック発泡体です。

ポリウレタンフォームはポリを省略して「ウレタンフォーム」とも呼ばれています。

ポリウレタンフォームは、軟質ポリウレタンフォーム(以下、軟質ウレタンフォーム)と硬質ポリウレタンフォーム(以下、硬質ウレタンフォーム)に大別されます。軟質ウレタンフォームは軽く、クッション性・耐久性に優れ、硬さのバリエーションが豊富で、主としてクッション性を活かした分野に使用されます。 一方、硬質ウレタンフォームは優れた断熱性を持ち、主として断熱性を活かした産業資材として使用されます。

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軟質ウレタンフォーム

気泡が連通し柔らかくて復元性のあるものを「軟質ウレタンフォーム」と言います。 自動車座席用クッションやマットレスなどのように、一般に発泡倍率が約60~10倍、見かけ密度は16~100kg/㎥ 程度の軽いプラスチック発泡体です。

半硬質ウレタンフォーム

「軟質ウレタンフォーム」と「硬質ウレタンフォーム」の中間的な素材を「半硬質ウレタンフォーム」といいます。硬質・軟質の中間素材で、主に衝撃吸収材などに使われています。

硬質ウレタンフォーム

「硬質ウレタンフォーム」は小さな泡の集合体で、この小さな硬い泡は、一つ一つが独立した気泡になっています。この中に熱を伝えにくいガスが封じ込められ、硬質ウレタンフォームは長期に亘って優れた断熱性能を維持します。
木造住宅用に使用されている低密度タイプ(A種3)は連続した気泡構造となっています。